2021年ランサーズオブザイヤーに輝いている映像クリエイターの加茂慧一さんですが、実は6年前、未経験から映像制作を始められて、フリーランスになったそうです。
当時は生きていくために必死になっていたと加茂さんはいいますが、トップ認定ランサーになるまでには様々な試行錯誤をしてきたのだと思います。
そこで今回は、動画クリエーター歴1年のかずLight さんがファシリテーターとなって、稼げるクリエーターになるためのノウハウを聞き出します。
全く動画の編集をしたことがない方も、映像クリエーターとしてこれからどんどん稼ぎたい方も、お役立ちの情報が満載のトークイベントを、ハイライトでお届けします。
▼加茂慧一さん
新しい働き方LABコミュニティマネージャー。現在も認定ランサーとしてランサーズを活用。フリーランスの映像クリエイターをしながら、講師業やラジオ、Twitter、ブログなどで発信活動を行っている。
▼かずLightさん
新規動画作成カテゴリーで認定ランサー。1年前より講座で加茂さんに出会い、映像制作に興味を持ち実際に仕事を受注し始め、現在は人生が変わったとまで思えている。加茂さんは自分の目標であると言い切る。Adobeの契約の体験期間中に仕事を受注したという強者。
目次
未経験で、本当に映像クリエイターになれるのか。
まずは未経験から始めたとは思えないクールなポートフォリオの映像が流れたところで、視聴者からのこのような不安の声にお答えしました。
「動画編集を始めたいと思っていますが、未経験でできますか」
「独学でアフターエフェクツを勉強していて、映像制作に時間がかかるのですが、仕事につながるか不安です」
加茂さんは
実際に僕はそれができたので、できると思います。まず、映像のクオリティを上げることと、仕事にすることの二つは別のものだと思います
とお話されました。続けて、
僕も、パソコンはタイピングだけしかできていなかったし、デザインについてもイラストレーターも知らないところから勉強を始めました
と答えます。
それでは、加茂さんは未経験でどのように映像制作のスキルを上げていったのでしょうか。続いて、その詳細をお話ししてくださいました。
映像のクオリティを上げるためにセンスは必要なのか。
自分にはセンスがないから、そう思ってチャレンジするのをためらわれる方もいますよね。
しかし、
一つ目の、映像のクオリティを上げるというのはセンスは関係なくできます
加茂さんはそう言い切りました。
映像のクオリティをあげるということは、知っているか知らないかという部分が大きいです。常に人気のある新しい映像を見て、頭の中にストックしておくことで、完成のイメージが蓄積していき、センスの部分がかなり補えるからです。未経験は気にすることではないです。制作スキルが上がると、頭のストックのイメージがどんどん具現化してきます
と、お話してくれました。未経験は気にすることではないというのは勇気が出ますね。
さらに、ランサーズで未経験からの仕事の受注は難しいのではと、誰しも思ってしまいますが、実際のところはどうなのでしょうか。
クオリティが高かったり、実績がある人しか仕事を受けられないのかと最初は思っていましたが、実際は違いました
と、加茂さんから意外な答えが返ってきました。
ランサーズには沢山のお客さんがいます。お客さんによってはそこまでの予算はないけど、それなりのものを作ってほしいという場合もあります。なので、必ずしもクオリティが高いものが選ばれるというわけではないです。したがって、未経験からでもチャンスはあると思っています
と、加茂さんは映像制作初心者の背中を優しく押してくれました。この後押しで、勇気が出たという視聴者の方も多かったと思います。
一歩上をいくためのスキルの磨き方
映像制作の案件を昨年から受注しているファシリテーターからこんな質問がありました。
僕も色々とやってきて、お仕事もいただいて、映像を沢山見てスキルアップすることはすごく同感できます。さらにもう一歩上にいくコツは何かあるでしょうか?
スキルに関しては、僕は早い方ではないですが、周囲で早い方の共通点は、制作量が圧倒的に多いです。例えば一か月に、何十本も映像を作っているとか、一週間に何本も制作をしているとかです。スキルを上げていきたいということでしたら制作の量を増やすのが重要ではないかと思います。
あと、ポイントとしては、1つの制作をするのに時間をかけ過ぎないということが重要かと思います。時間をかければかけるほどいいものになるわけでもなく、モチベーションも下がってしまうので、とにかく仕上げるということに意識をすることが大切です。70%くらいの仕上がりで良いと思います
インプットも重要ですが、さらに上のレベルを目指すためには圧倒的なアウトプットの量がスキルアップにとって、大切だということがわかりました。
さらに、1つの制作に対して時間をかけ過ぎず、仕上げる意識というのは、現在動画のスキルアップを志している方の心に刺さる一言でした。
仕事を取るスキルとは何か。
それではもう一つの、映像の仕事を取るスキルについて、加茂さんはどのように考えているのでしょうか。
もし社会人経験があれば、コミュニケーションスキルは映像の仕事を取るスキルと共通するものです。よって、自分の社会人経験を生かせば未経験でも仕事につなげられると思います
ところで、ファシリテーターのかずLight さんも、1年前に加茂さんの講座を受講して、映像制作に興味を持ち、加茂さんを目標として活動し現在人生が変わったと言います。
視聴者の方も、1 年で人生が変わる場合があると思います。行動あるのみですね
初期投資はどれくらい必要か。
さて、いざ動画編集を始めてみたいと思ったとき、気になるのはパソコンスペックですよね。
普通のパソコンでは動かないのかなという印象がありますがいかがでしょうか?
加茂さんによると、
映像制作をするにあたり、ハイスペックなパソコンが必要になる場合が多いです。
ただ、スペックが低いと動画編集ソフトが動かないのかというと、そういうわけでもありません。ちょっと読み込みに時間がかかり、ストレスを感じる機会は増えますが、スペックが低くても使えます。もし、動画編集をしてみたいという方は、一旦お手持ちのパソコンで始めてみてはいかがでしょうか?撮影機材も最初はスマホで大丈夫です
今持っているパソコンで試してみて、自分に合っていればハイスペックパソコンを購入して検討してもよいということで、入門のハードルが思ったよりも低くて、それなら試せそうだと思った視聴者も多かったのではないでしょうか。
走りながら考える、成長して揃えていくというのがいいですよね
趣味から仕事になったとき、苦労したこと。
実際に仕事として、受注するとなるとハードルが高いと感じている方も多いはず。加茂さんもこのように話していました。
趣味から仕事になるステップが高いと感じていて、そこで苦労しました。案件を提案したものの、通ってしまったら自分で作れるのかなと不安で考えていました
ちょっとだけ上のレベルを取ってみるのも大切といいますよね
僕は結構ビビってたんで(実力の)8-9割のものを取ってました
とりあえずはランサーズで安くても実績のためにまずは10個くらいというのを目標にして、そこから高額を狙っていくという感じでしょうか
そうですね。補足させてもらいたのですが、自分でこの案件ができるか不安だというのは、自分よりスキルがある方をランサーズで探していて、自分でできなければ赤字ですが外注してお願いしようとセーフティネットを作っていると安心してできました。
今だとランサーズが運営しているMENTAという方法 があって、メンター (師匠) を探すことができるので何か自分に合いそうな方を探して頼むという方法もありますよね。
宣伝になりますが、僕もメンターをやっていますので、ぜひお声がけください
ランサーズの初心者でもできる提案のコツ。
今やランサーズの登録者は増加傾向にあります。初心者が仕事を受注するためにはどのようにアピールしていけばよいのでしょうか。
僕がやっていた部分で言うと、ポートフォリオを載せますが、それ以外の部分でもアピールしたいと思っていて、文章の見やすさ、箇条書き、ハイフンで区切って見やすく工夫したり、スキル以外の部分でアピールすることを注力していました
と、加茂さん。
なるほど、それなら初心者でも心がけでできますね。
コンペ形式だと、募集している案件に対して制作物を出してそこから誰かが選ばれる形式なのですが、当選が決まった後に他の人の提案を見て、良さそうな人がいればそれをマネするようにということを意識していました
確かに、提案したコンペだと、当選した人と比べて自分はどこが足りなかったか理解が深まりますね。
また、返信のスピードを早くするということを意識していて、一日5-10回以上ランサーズをチェックして、通知が来たらすぐに返信して、すぐに返信できないときも、内容を確認しましたので後ほど返信させていただきますと連絡して、そこから仕事に繋がっていた部分はあったのかなぁと思います
初心者でも、こまめに返信して他の人と差別化する工夫や努力をされてらっしゃったんですね。非常に参考になりました。
映像制作の魅力とは?
映像制作の魅力という話を聞いてみたいのです
という質問に、
映像制作、クリエイティブというにも関連するのですが、自分で何かを作るというのが楽しいなと感じていて、大人になってもやってみると忘れていたけど楽しいなぁと感じていて、それが魅力かと思います
そう言って、無邪気な笑顔を見せる加茂さん。
そして、映像制作は色んなジャンルや手法が使えるのも魅力だと感じていて、編集が得意ではない方は撮影に振り切ったり、アニメーション、3Dなど映像制作は幅が広いので自分の好きなジャンルを選択できるのは魅力です。自分は飽き性なので、色々なものに挑戦しながら続けていくことができる楽しいジャンルだと思います
確かに、奥が深くずっと学び続けていられるのが、映像制作の魅力ですね。
編集をしていると、ここをこうしたいなぁと思ってそれがきっかけで撮影をしてみたりということがありますよね
いろいろな方が挑戦できる分野かと思います
これから映像制作してみたい方へ
最後に、すっかり映像制作をしてみたくなった視聴者の皆様へ加茂さんより、アドバイスがありました。
Adobe Creative Cloud (以下 Adobe CC) を試してみたい方はセールの期間がよいかもしれません
Adobe CC は体験期間もありますよね。私はその期間中にお仕事が取れたので、そのおかげで映像制作を続けることができました
加茂さんのUdemy講座もセールをしてますのでこれを機に使ってみるとよいかもしれません。
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かもさんのブログでは、映像クリエイター向けのスキルアップ講座や学習ロードマップなど、皆様のクリエイティブに役立つ情報がたくさん掲載されています!ぜひ、ご覧ください!↓↓↓
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《ライター:竹原 めぐみ》
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