研究職のパートからWeb業界に飛び込んだ竹原めぐみさんと考える自分らしい働き方

令和時代になり、以前と比べてますます多様な働き方が叫ばれる時代になりました。副業も推進され、スキマ時間に家に居ながら稼げるWebライターなどが人気を集めています。

そんな中、今回は研究職のパートからWeb業界にフリーランスとして飛び込んだ竹原めぐみさんに、お話を伺いました。フリーランスになった経緯や自分らしい働き方、人生の転機や考え方など色々と聞いてみました。

竹原めぐみさんってどんな人?

ーまずはじめに、自己紹介をお願いします。

初めまして。北海道出身の竹原めぐみです。生まれ育ちは北海道で、大学までずっと北の国で育ちました。
その後、関東にある大手食品メーカーに就職し、会社内では主に商品企画や開発を中心とした仕事をしていました。

そして家庭の事情により、地元北海道に戻ってきました。医局秘書や研究補助員のパートの仕事を経て、2021年いっぱいでパートをやめ、web業界のフリーランスの仕事1本になります。

特にAdobeソフトを使用した映像制作、デザインの仕事、パワーポイントや、ライティング案件などを行っています。

ーすごい経歴ですね!映像クリエイターとして具体的にどんなお仕事をしているのですか?

Adobeソフトを使ってイラストを動かしたり、ロゴモーションなどの映像を制作しています。ランサーズを介して、企業や友人から依頼を貰ってお仕事をしていますね。

ーなるほど。最初に食品会社を選ばれたきっかけは何だったんですか?

大学の学部が水産学部で、大学院まで食品学を専攻していて、ずっとタラコの研究をしていたんですよね。就職の際は、もちろん食品会社を選びました。

今までの仕事を辞めてフリーランスとしてWeb業界に飛び込もうと思った真意とは

ー研究補助員のパートを辞めて、フリーランスになろうと思った理由を教えてください。

フリーランスになった大きな転機はコロナの影響が大きいですね。

子供が通っている保育園でコロナになった人がいて、保育園が一定期間、閉園してしまったんです。
そこで、在宅で仕事ができないか?と考えたときに、パワーポイントを触るのが好きだったので、そこから派生して動画で何か仕事にならないかと思い、フリーランスの道を志しました。

ーなるほど。フリーランスにも色々と種類があると思いますが、映像クリエイターを選ばれた理由やお仕事の内容を簡単に教えて下さい。

もともと会社員時代から趣味で動画を撮影したり、編集した動画をYouTubeにアップしたりしていたので、動画を使ったお仕事がしたいなと思い選択しました。

あとはもともと食品メーカーで働いていたときや大学生のときに、パワーポイントを使っていました。そこから派生してもっと本格的にAdobe製品を使っていろいろクリエイティブに仕事をしたいなと。

加えてWeb業界では、今は動画の時代と言われているから、というのもあります。

今のお仕事に繋がったきっかけや考え方

竹原さんのイラストマップ

ー会社員から映像クリエイターになるのって、結構大変だと思うんですが具体的にどんな準備をされたのでしょうか?

映像クリエーターになろうと思ったきっかけになったブログがあって、そこにはどのソフトやどんなスペックのパソコンが必要か、そんな仕事を受注できるかなどロードマップが記されていました。

それに沿って、まずは何の疑いもなく結構値段が高いパソコンを購入して、After Effectsというソフトをダウンロードしました。その後はAdobe製品の中に入っている無料で受けられるチュートリアルを何度も復習していましたね。

転機は訪れたのは今年5月。ランサーズが主催する「新しい働き方LAB」に入ったことです。

ー「新しい働き方LAB」について詳しく教えて下さい

ランサーズが主催・管理するコミュニティで、新しい働き方を推奨するためのものです。任期は半年。企業のサポートを受けることができる指定企画と、自分で研究テーマを決められる自主企画の2種類があります。

私は、Adobeの指定企画で当選が決まりました。Adobeツールを使用してクリエイティブのレベルをアップさせると、働き方にどう影響がでるかという研究テーマです。

Adobeから出されるクリエイティブなお題に半年間挑戦し続けて、自分の変化を研究報告書としてまとめました。また、SNSを使って、活動内容を報告してきました。

ー実際にやってみて、その感想などがあれば教えて下さい

まずはなんといっても、一緒に励まし合える仲間ができたことが最大の変化ですし、魅力だと思います。「新しい働き方LAB」以前の私は、SNSが苦手でほとんど発信してこなかったんです。

実際に活動内容をSNSで発信していると、一緒に頑張っている仲間とオンラインで繋がれるんです。お互いの活動を応援しあえる素敵な関係性ができて、楽しく活動できました。それまでの私には、ネット上で全世界に仲間ができるなんて考えられませんでした。

ただ、子育てにパートに勉強にと色々と時間の使い方が大変なのも事実です。週末は子どもを夫に預けて自分の勉強に励んだり、寝る時間を削ったりすることもあります。くじけそうなときもオンラインの仲間と励まし合いながらなんとか走り切ることができています。

日々が充実していて、やりがいもありとても楽しいですね。

めぐみさんが考える「自分らしさ」とは。読者に伝えたい想い。

ーパートを辞めて、フリーランス一本で稼ごうと決めたとき、怖さなどは無かったのでしょうか?

あまり無かったかもしれないですね。もともと、何でもやってみようという性格でした。

今年で36歳になりますが、やりたいことは昔から何でもチャレンジしてきたので、後悔はありません。人からおすすめされて良いな、と思ったことはすぐに実践していました。

行動力はフリーランスをする上でも非常に大切だと聞きますが、最初の数年は稼げないことを覚悟はしています!

ー素晴らしい姿勢ですね。実際、リスクヘッジなどは何かされていましたか?

自分の場合は結婚していたので、家族が認めてくれれば生活は困窮することはなかったのが安心材料の一つでしたね。

またリスクヘッジではないかもしれないですが、フリーランスのコミュニティに所属することも一つの可能性を広げる方法かと思います。

例えば、Facebook内に「Creative LAB」というグループがあり、無料で誰でも参加できちゃうんです!そこで自分の作った作品を発表していれば誰かが反応してくれますし、上手くいけばお仕事にも繋がります。お得な情報などもグループ内で共有されているので、興味がある人は入っておいて損はないかな、と思います。

ー研究テーマにもあった、めぐみさんが考える自分らしさをお聞きしたいです

いろいろなフリーランスの方とお話をする機会が増えてきたのですが、自分が既に持っているものとの掛け合わせで自分らしさが出ると思います。

私の場合だったら、以前食品メーカーにいたのでその知識が豊富。合わせてクリエイティブな仕事ができるだけでかなり希少価値が高いですよね。みんなそれぞれ自分がやってきたことと新しいスキルの掛け算で自分らしさが出ると感じています。

今、働き方に迷っている方に伝えたいこと。

ー最後に、今働き方に迷っている方に何かメッセージがあればお願いします。

一度きりの人生なので、今自分がやっていることに納得しているか、違和感がないか、一生このまま続けることができるのか、など自問自答してみるといいかもしれないですね。

今、自分は仕事に関して、助手席に座っているか、運転席に座っているか、運転席に座ったと思える仕事ってどんなこと?などと考えるとよいかもしれないです。

やっぱり自分が認められて仕事をするって楽しいです。せっかくの人生好きなことを思いきりやってみてもいいんじゃないでしょうか。期間を決めて試してみてダメだったらまたそのとき考えればいいですから。

迷ったら、いつでも連絡してくださいね。

〈竹原めぐみさん〉
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《ライター・廣田悠介》