道産子の蓑口あずささん。以前は地元北海道で看護師として働いていましたが、その後自由で自分らしい生き方を実現するため上京し、美容系企業に勤めながらビジネスを勉強。その後わずか1年でフリーランスとして起業するパワフルな方です。この行動力はどこから湧き上がったのか。そして働き方LAB研究員で得られた気付き、今後の展望を語っていただきました。
フリーへの道のり
ー看護師をやめて上京後、起業スクールで学んでいた仲間と。
ーー看護師をやめるまでの経歴を教えてください
高校までは十勝で過ごし、その後は大学〜就職と札幌で過ごしました。7年ほど看護師を続けていましたが、楽しさの反面、このままの働き方や生き方を続けることに疑問がありました。
当時の生活を今後もずっと続けていくイメージが沸かなかったので、職場の人にも意思を伝え、看護師をやめることをしました。
ーーその後、企業に勤め営業本部長をされたということですが、この間の経緯を詳しく解説していただけますか
看護師をやめようと考えたなかで、私はとある起業家さんに出会いました。
それが小泉憲一(※)さん(以下、こいけんさん)という実業家です。(※株式会社いないいないばぁ 取締役、エンジェル投資家)
私は彼のメルマガを読んでいたんですが、ある日そのなかで彼の会社の役員募集がありました。
こんな素敵な人と一緒に仕事ができるなんてすごいチャンスだ!と思い、いきおいで応募しました。
結果的に一緒に働けることになり、そこから東京に移り住みました。
上京してからは本当に素敵な人たちに囲まれ、看護師をしていては味わえなかったいろいろな経験をさせていただきました。
ーー営業部長をするなかで気づきや学びはありますか?
最初はわからないことだらけで大変でした。でも、周りの方に本当によくしてもらい、私もなんとかお仕事をすることができました。
また、ゆくゆくは自分でビジネスを立ち上げたいと思っていたので、こいけんさんの会社で働きつつ、彼の起業スクールでマーケティングやライティングを学びました。
そのなかで「発信」に出会ったのが、今回の研究のきっかけにもなっています。
それまでの私は、発信はなにか特別な人が行うものだと考えていました。
でも起業スクールのなかで、これからの時代において、発信は必須スキルであると感じ実践しました。
最初の頃は発信することに抵抗もありましたが、書いているうちに共感者や応援者が増え、自分のやりたいことがはっきりとしていく感覚があり、どんどん発信の魅力にはまりましたね。
書くことがもたらすギフト
ー発信を通して出会った大好きな人たち
ーー発信をするうえで書くことは重要になると思うのですが、小さい時から文章を書くことは好きだったんでしょうか?
思い出してみると幼少期から作文を書くのは好きでした。中学校では弁論大会にも参加し、想いを外にだすことの嬉しさや楽しさも感じていました。
また、看護師時代には研究発表などにも取り組んでいたので、文字を書いたり、何かを調べたり、それを伝えることは好きだったんだと思います。
ーーそんな蓑口さんですが、働き方LAB研究員制度に応募したのはなぜですか?
起業スクールを卒業したのち、私はSNS運用を主軸とした自身のサービスをはじめました。
1年ほどそのサービスを提供する中で、言葉や発信の持つ力を実感する一方、言語化できないモヤモヤを感じていました。
色々と立ち止まって考えたい。そんな時に出会ったのが、長濱裕作(※)さん(以下ハマさん)でした。(※ランサーズ「新しい働き方LAB」静岡キャンパスコミュニティマネージャー)
ハマさんを通じて新しい働き方LABの研究員制度を知り、面白そうと感じて応募しました。
ーー研究テーマと現在までに得られた実感を教えて下さい
私の研究テーマは「365日noteを書き続けるとどんな変化が起こるのか?」です。
私は自身、発信によって大きく人生が変わりました。
でもそれを多くの人に伝えるなかで、発信によるデメリットも感じていました。
だからこそ、発信のもたらす効果や発信に対する自分の気持ちともう一度向き合いたくて、このテーマにしました。
実際にnoteを書いていくと、本当にさまざまな気づきを得ることができました。
書くことで自己の内面の整理ができたり、過去への癒しが起きたり。
願いを素直に書くことで、この数ヶ月でやりたかったことがたくさん叶った実感もあります。好きな人とお仕事ができるようになったり、憧れていた人に会えたり。
そんなふうにnoteを書くなかでどんどんやりたいことが叶ったため、結果として毎日更新をする時間がとれなくなったほどでした。
とはいえやっぱり発信は大好きで、現在も毎日何かの媒体で発信をしています。
ーー研究員制度の中身を少し解説いただけますか
研究員制度では、月1回の定例会や各種イベント開催されています。
横のつながりや共創を大事にしているコミュニティなので、自由に企画をたちあげたり、仲間をつくったりすることができます。
参加者はすでにフリーランスとして活動している方もいますし、これからフリーランスになりたい人もいて、私自身たくさんの分野で仲間ができました。
研究員同士のやりとりは基本Slackで行っています。各自が新しい働き方の研究に対する相談や現状のシェアを行っていてとても活発的でした。
ーー今回の研究を通して、なにか気づきや学びはありましたか?
今回の研究を通して、改めて書くという行動は、本当にたくさんのギフトをもたらすなぁと思いました。
日頃流してしまいがちな出来事や感情を、改めて文字にすることは内観のトレーニングになり、自己理解が深まります。
そして自己理解が深まると他者のことも理解できるようになり、「書く」を通して人生は本当に豊かになると感じます。
言葉にして出すことで夢も叶いやすくなったので、ぜひみなさんにも発信をしてほしいですね。
ーその発見は素晴らしいですね!今回の研究は成功したのでは?
そうですね。研究員制度のなかでは、成功や失敗にとらわれず実験してみることが大切という教えがあります。
そんな実験の場を、全力で作ってくれた運営のみなさんや参加メンバー様には本当に感謝しています。そんななかで行った私の研究が、これから先、誰かの一歩を後押しできると嬉しいですね。
人のつながりに感謝
ー研究員制度のつながりで参加させていただいたクリラボEXPO2021
ーー話は戻りますが、発信をするなかでどんどんやりたいことが叶った要因はどこにあると感じていますか
1つは発信を通して自分のやりたいことが整理できたことです。
書くことで事実を再認識し、そこで自分が何を思ったのか?という気持ちをもう一度確認することで、やりたいことをより具体的にすることができました。
あとは人との出会いも重要ですね。
発信は世界中の人と繋がることができ、同じ価値観を持つ人に出会いやすくなります。
研究員制度のなかでも、実際に私の発信をみて興味を持ってくださった方もいて、人とのご縁をつなぐうえでも発信は素晴らしいツールだなぁと思います。
研究員制度で他の仲間から刺激をうけ、私自身も前に進めた部分があるので、発信と研究員制度がやりたいことがどんどん叶った要因ですね。
次のステージへ
ーー今後の活動予定など聞かせて下さい
現在私は、ヒプノセラピストという目に見えない世界を扱う仕事をしています。
数年前、「もっと自分らしく自由に生きたい」と思ってから、様々な経験を通じてこの活動にたどり着きました。
これからは一人一人が自分という存在に根を張り、意識と無意識を上手に使いながらやりたいことを叶えるサポートをしていきます。
あとは、やっぱり書くことや届けることが好きなので、それらに関わる仕事もずっとやっていきたいですね。
「大好きな人と、大好きなことを、いつでもどこでも。」
そんな日々をますますアップデートしていけたらいいなと思います。
《ライター・杉山主征》