新しい働き方LAB中間発表会で特別賞を受賞した、研究員1期生のSatohaさん。
研究テーマは、「ワーママが週1日+夜時間の複業で稼げるようになるのか?」。
今回のインタビューでは、研究中の裏話と意外な気づきを伺いました。
副業を始めたい方・フリーランスの方に向けて、”記録の大切さ”もお話いただいたので、ぜひご覧ください。
Satohaさんとは?
新しい働き方LAB研究員1期生。Webデザインと広報で、本業×副業中のワーママ。近頃ハマっている食べ物は、刀削麺(とうしょうめん)。
Twitter:https://twitter.com/satoha_design
研究内容note:https://note.com/satoha_design/n/n16e9c8ddb467
ポートフォリオ:https://www.resume.id/satoha_design
目次
新しい働き方LAB、中間報告会。特別賞受賞の感想
計10賞あった、新しい働き方LAB中間報告会。
Satohaさんは、素晴らしい中間報告をした人に贈られる「特別賞」を受賞しました。
研究テーマは、「ワーママが週1日+夜時間の複業で稼げるようになるのか?」です。
https://note.com/satoha_design/n/n16e9c8ddb467
特別賞受賞理由は、以下2つ。
・テーマが面白い
・計測すべき指標が「複業時間」「収益」ではなく「家族時間」「自分のための時間」だったということに気づいたというのは素敵な発見
―――――特別賞を受賞した感想は?
Satohaさん:研究が成功したということだけではなく、プライベートの時間を大切にできたところを見て、受賞を決めてもらえたことが嬉しかったです。
「働き方やキャリアだけでなく、自分の価値観を大切にしていいんだ」と感じることができました。
実は、8~9月にプライベートの時間を増やしたい気持ちが自分の中にあって。
研究を通じて、プライベートの時間が大事なのかと気づくことができたんです。
なぜ気づくことができて、管理できたかというと、毎日の時間管理の記録(ログ)。
研究中の記録で得た学びは、私にとって大きな収穫です。
そして、実際に副業で稼げるのかどうか挑戦できたことがよかったですし、達成できたことが大きな自信につながりました。
【Satohaさんの研究内容】ワーママが週1日+夜時間の複業で稼げるようになるのか?
Satohaさんの研究内容は以下です。
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本業週4日+複業(週1日+夜時間)の生活をしてみて、実際に複業で未経験職種でも希望通りの収入が得られるまで成長できるのかを検証。
複業可能時間のうち、実際にどの程度の稼働時間がもっとも望ましいのかについても、収入面のみならず、心身の健康面などからも検証したい。
基本的に土日祝の日中は子どもと触れ合う日、家のことを中心に考える日とします。私の人生の理想のゴールは、「家族と幸せに過ごしながら自分のやりたいことを叶えること」なので、子ども・家族をおいてきぼりにする働き方は望ましくありません。
引用:【実験】ワーママが週1日+夜時間の複業で稼げるようになるのか?https://note.com/satoha_design/n/n16e9c8ddb467
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本業週4日の勤務形態は、週2出社・週2在宅。
副業(週1日+夜時間)の時間分配は以下です。
・週1日 9:00~17:00(昼休憩1h)=7h
・夜 22:00~24:00(週6日2h)=12h
→計19時間/週(76時間/月)
研究テーマ設定のリアルな背景とは?
本業+副業、そしてお子さんとの時間をもちながら、研究に臨んだSatohaさん。
ワーママが週1日+夜時間の複業で稼げるようになるのか?の研究テーマにした理由とは、何でしょうか?
そもそも、なぜ新しい働き方LABに興味を持ったのかも気になります。
noteには書かれていない、隠れた本音を伺いました。
―――――新しい働き方LABに興味を持った理由を教えてください!
まず、新しい働き方LABとの出会いからお話しますね。
私は、SHE likes(シーライクス)で、副業につながる勉強を重ねていました。
2021年1月から週4日勤務の形態に安定したため、週1日をインプットや仕事練習案件の時間にしたいなと考えていたんです。
「デザインで副業案件をとっていきたい」と思っていたとき、新しい働き方LABの研究員制度と出会いました。
このとき、ちょうどSHE likesを休会していたこともあり、お互いに励まし合えるコミュニティが欲しいと感じていたため、新しい働き方LABに応募したんです。
―――――なぜこの研究テーマにしたのでしょうか?
Satohaさん:きっかけは、引っ越しと転職でした。
当時、引っ越しに伴い、仕事の継続が困難になってしまって。
物件探しに仕事探し、引っ越しに就職と、バタバタでした。
さらに、研究が始まる時期は、子どもが小学校に上がる年齢。
きっとこれまでの働き方ができなくなるだろうと考え、家族を優先した働き方を見つけるための研究テーマにしました。
【裏話】毎日の記録、意外と難しかったこと
Satohaさんの研究は、毎日の記録が欠かせません。
実際に研究を始めてみると、意外と難しかったことが3つあったそうです。
どのようなことが難しかったのか、報告書にはない研究中の裏話を伺いました。
研究の裏話1.測定を楽にしたい!ところが……
―――――毎日の記録、簡単なようでとても難しいですよね。
Satohaさん:はい。でも、実は研究を少しでも楽にしたいなと思って記録にしたんです。
研究となると、アンケートをとったり企画をしたりと、何かと大変。
そこで、「測定するのが楽だといいな」と考えた結果、毎日の作業時間の記録を設定しました。
時間だけなら測定するだけと思っていたのですが、これが意外と難しかったです。
難しかったことは、毎回スプレッドシートに時間をつけること。
作業が終わる度にシートを開いて記入するのが面倒で。
そのため、日々の作業時間は、まず手帳やメモ帳アプリにまとめ、土日にシートにうつしていました。
研究の裏話2.一番大変だったのは研究準備の月
―――――研究開始にあたり、記録シートなど準備は大変でしたか?
Satohaさん:そうですね、一番大変だったのは、研究を始めた6月でした。
スプレッドシートを使用して、分析・グラフ作成に必要な表を作成。
一度作ってしまえば翌月はコピーして使用できるので、便利でした。
難しかった分類。乗り越えた先に学んだこととは?
Satohaさんの研究報告をみると、毎日の記録がグラフ・表に綺麗にまとめられています。
実は、この分類に悩んだそう。
いったいどのような点で悩み、何を学びとして得たのでしょうか。
―――――記録をみていると、4つの分類がありますね。
Satohaさん:実は、noteで公開している表をつくるために、細かな分類をしていました。
分類には、大分類と小分類があります。
たとえば、大分類が仕事だとしたら、小分類は○○案件、○○MTG、○○制作、などです。
小分類は、記録中「この小分類はいらないな」と、試行錯誤していました。
そして、大分類。
大分類(仕事、学び、コミュニティ、プライベート)を決める時点で、私の中で迷いがありました。
研究前の時点での私の中での分類は、プライベートとそれ以外(本業、副業、勉強、コミュニケーション)。
研究を始める前までは、副業のスキル学習・交流会でのコミュニケーション・練習案件獲得が、ごちゃっとひとまとまりになっていたんです。
ただ、仕事・学び・コミュニケーションを分類することでわかったことがあります。
それは、分類を決めることで“意識の分類”ができたこと。
たとえば、コミュニケーション(例:新しい働き方LAB定例会)と学び(例:講座)。
分類すれば、全然違う内容です。
意識も違いますし、スキルがつくかどうかも違う、お金になるかどうかも違います。
いろいろと悩みましたが、意識の分類ができたことは自分にとっての大きな収穫でした。
研究をしたからこそ気づけた、2つのこと
毎日の記録をつけ、まとめ上げ、翌月も……と研究を継続したSatohaさん。
研究を経て、気づいたこととは何でしょうか?
つらかった時期はあったか、自身にどのような変化があったかを伺いました。
気づき1.後から見て、幸せになれる記録
―――――研究でつらかった時期はありましたか?
Satohaさん:つらい時期は、副業の納期が増えた8月でした。
でも、8月は夏休み。
子どもが小学生1年になったので、どうしても夏休みの思い出を作りたかったんです。
プライベートの時間を記録することで、子どもとの時間をどれだけ過ごせたかがわかります。
これは、後から見て幸せになれる記録です。
気づき2.忙しい・つらい時期の記録が「自信」に変わる
―――――記録をつけることで、どのような変化がありましたか?
Satohaさん:忙しくてつらい時期の記録が、自信へつながったことです。
9月~10月、副業が忙しくなってしまって。
そのため、学びとコミュニケーションの時間が減り、寂しさもありました。
でも、「これってそれだけ仕事ができるようになった」ということだと気づいたんです。
本業週4日+複業(週1日+夜時間)でも、副業の時間は作れる!
副業でもやれる!という成果が出て、自信がつきました。
各月のまとめ、これからの記録について
研究期間(6月~10月)の変化を、まとめてみていきましょう。
全体としての感想と、今後の展望を伺いました。
研究期間中、各月のまとめ
―――――6月から10月、各月どのような変化がありましたか?
Satohaさん:研究期間中の、各月のまとめは以下です。
6月:研究開始!分析用のスプレッドシートを作るのが大変。仕事・学び・コミュニケーション・副業のバランスが取れていて嬉しい。6月のバランスが続くと思っていました。
7月:副業がいつもより軽めの月。重い案件もなかったため、学びの時間を確保できました。プライベートの時間もとれていて嬉しい。
8月:変化が大きかった、8月。大切にしたのは子どもとの時間です。お盆をまるまる子どもと過ごすなど、家族で夏休みを満喫。学びと仕事の時間も多いのですが、夜の作業時間で補っていました。
9月:仕事がきつかった月。子どもの面倒をみるために、家にいる時間が増加。本業をしながら子どもと遊んでいました。副業をたくさんできた月ですが、このペースはキープ困難だと感じました。
10月:9月に引き続き、副業をたくさんした月。突然の依頼に対応できるよう、学びとコミュニケーションは入れないようにしていました。ただ、9月で疲れた自分を癒すために、プライベートの時間を確保。ドラマをみながら作業する時もありました。
4ヶ月の研究により、最適な作業量・作業時間のバランスが見えてきた気がします。
記録が、記憶を助けてくれる
―――――これからも、記録は続けますか?
Satohaさん:はい。おかげさまで、もう記録がクセになってしまいました(笑)。
記録が身につくと同時に、記憶にも残るようになったんです。
たとえば、先週の何曜日は○○していたなと、スッと思い出せるようになりました。
副業をしている人は、記録がおすすめ
―――――記録をおすすめしたい人はいますか?
Satohaさん:フリーランス・Webデザインをする方は、記録をつけることをおすすめします。
少なくとも、何の業務にどれだけ時間を使ったかは、記録をしておいた方が良いです。
私自身、副業にかなりの時間を使っています。
それなりの報酬もいただいたとはいえ、時給換算すると「時給はいくら?!」となるほどです。
今後慣れていき工数が減っていくとしても、何にどれだけ時間がかかるかはとわかれば、「この工程でどれだけかかるので、この価格感です」とクライアントにハッキリと言えます。
記録は、その根拠となります。
現研究員・これから研究員になりたい人へメッセージ
―――――現研究員・これから研究員になりたい人へメッセージをお願いします。
Satohaさん:新しい働き方LABは、多様だなと思います。
デザインスクールのような偏りはなく、働き方や職種もさまざまで新鮮です。
フリーランスでも副業でも、一人で作業して悩む人は多いです。
コミュニティに入っていれば、気軽に相談したり話したりできます。
研究で○○をするぞと決めなくても、新しい働き方LABに入ればとりあえず楽しいので、ぜひ参加してみてください!
《取材・文:こまこま(小窓まどか)》
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