女性がやりたい仕事にチャレンジできるように。チャンスの船に乗る際の大切な考え方 | 日本HP 沼田綾子さん

日本HP×新しい働き方LABの共同企画で進められている CreativeLAB(#私をつくるクリエイティブ)。クリエイターになりたい人やステップアップしたい人に向けて、さまざまな企画やイベントが実施されています。

今回はCreativeLABを支えてくれている、株式会社日本HPの沼田綾子さんにインタビュー。仕事の取り組み方や、趣味の映画のお話、沼田さんが大切にしている人生観やHPで働く人の魅力など、お話を伺いました!

■□■□沼田綾子(ぬまたあやこ)さんプロフィール■□■□

株式会社日本HP コンシューマー事業本部 本部長。大学卒業後、IT企業に就職し、営業を4年間担当。その後、コンパック(2002年日本HPと合併)にEC事業部のマーケティング担当として入社。コンシューマーをメインにデジタル系のマーケティング、ダイレクトマーケティング、トレードマーケティングなどの領域で活躍し、17年から現職。2児の母でもある。

新卒から4年目で外資系へ。営業からマーケティングへ仕事をシフト

ハマ
ハマ

沼田さんが今のお仕事につくまでの経緯を教えていただけますか?

沼田
沼田

私は最初、新卒でソフトウェア会社に入り、営業をしていたんですね。
そこで4年くらい働いてから、将来のことを考えて「外資系で働いてみたい」「マーケティングの仕事がしたい」と思うようになりました。

私はもともと大学で社会学を専攻していたこともあり、そもそも「お客様はなぜ買うのか」、「どうしたら買う気持ちになるのか」というところにすごく興味があったんです。

なので営業とマーケティングの2つの領域で転職活動をして、HPとコンパックの両方を受けたのですが、HPに落ちてコンパックにマーケティング職で受かったんです。

でもそれが1年後に合併することになり、結果としてHPの社員になりました(笑)。

ハマ
ハマ

なぜ外資系で働いてみたいと思ったのですか?

沼田
沼田

海外に興味があったんです。海外旅行も好きでしたし、できれば留学もしたかった。
シンプルに海外の人と一緒に働いてみたいと思ったんです。

ハマ
ハマ

実際に外資系の企業で働いてみてどうでしたか?

沼田
沼田

日本HPは外資系とは言いつつも、半分は日本のカルチャーが入った会社だと思いますね。

でももちろん日本との違いに戸惑うこともあります。日本人だったら説明しなくてもいいようなことも「なんで?」と質問が出てくるんです。

例えば、日本の学校におけるパソコン使用率が低いというデータが出たときのことです。
海外の人からすると「日本には世界的に有名なテクノロジーで優れたトヨタやソニーがあるのに、なんでPCが使われてないの?」と理解ができないんですね。

でも日本人であれば、日本では紙と鉛筆で勉強するのがカルチャーである点や、そもそも先生がコンピュータに慣れていなくて授業自体ができない、パソコン自体が一人一台レベルに普及していないなど、なんとなく理解できますよね。

そういった認識合わせで大変だなと思うときはあります。

お客様に合った製品作り。根底にあるのは「HP Way」

ハマ
ハマ

沼田さんはHPでマーケティングを担当されていますが、実際HPの製品はどんなところに特長があるのでしょうか。

沼田
沼田

HP製品の特長は、お客様のことを徹底的に考えて開発されている点です。

製品開発をする場合、メーカー側が「これがベストだ!」と打ち出すスタイルもあると思います。

でもHPはそれとは異なるスタイルをとっていて、常にお客様の顕在的・潜在的なニーズを研究しています。世界に何ヶ所かラボがあり、家具やインテリア、色の流行など、デザイン全般のトレンドを追っているんです。

ハマ
ハマ

そういった考え方のベースには「HP Way」という理念があると聞きました。

沼田
沼田

はい。HP Wayとは、HP創業者の1人ビル・ヒューレットの「人間は男女を問わず、良い仕事、創造的な仕事をやりたいと願っていて、それにふさわしい環境に置かれれば、誰でもそうするものだ」という言葉に基づく企業文化です。

いわゆるダイバーシティ(多様性)の考え方ですね。「誰もが働きやすい職場にしよう」という考え方が、「誰もが使いやすい製品を作ろう」という考え方につながっているように思います。

こういった理念に基づいて、HPは社会問題などに対してもハッキリと会社のスタンスを表明しています。

あとは、誰でも上司や会社に対して意見がいいやすい雰囲気を保つよう、社長室のドアを常に開いておく「オープンドアポリシー」という文化も有名ですね。

ハマ
ハマ

とても素敵な文化ですね!

仕事は対話をしながら進めるタイプ

ハマ
ハマ

沼田さんの仕事観について聞かせてください。

沼田
沼田

私はチームを率いる立場にはいますが、「みんなついてこい!」というタイプではないんですね。どちらかというと、みんなと対話しながら進めていくタイプ。

自分が決めるのではなく、みんなに意見を言ってもらい、みんなで決める。もっと良くなるアイデアをみんなで出し合ってプロジェクトを進めるようにしています。

自分が自分であることを大切にする生き方

ハマ
ハマ

沼田さんは日本HP初の現場女性マネージャーだと聞きました。
そのポジションを受けるとき、気負いのようなものはありませんでしたか?

沼田
沼田

プレッシャーを感じていなかったわけではありませんが、あまりカッコつけたりとか、思ってもいないことを言ってもすぐバレると思ったんですよね。言いたいことをすぐ言ってしまうタイプなので笑。

私は、自分が自分ではないと気持ち悪い。
だからそれを大切にするようにしてきました。

仕事との向き合い方が変わった「出産」という経験。

ハマ
ハマ

沼田さんはお子さん2人を育てながらお仕事をされています。
子育ては仕事にどういう影響を与えていますか?

沼田
沼田

子どもが生まれてから、仕事との向き合い方は変わりましたね。
責任感という部分では変わらないのですが、「人に任せること」ができるようになりました。
1人でやっていてはいずれ限界が来てしまう。子どもができると人に頼むことが増えるんですよ。

子育ては、自分がコントロール仕切れないものと向き合うことでもあるんですよね。
だから私は産後うつの方の気持ちがよくわかるし、お母さん1人が追い詰められる状態をなくす必要があると思っています。

世のお母さんにはあんまり無理せず、育児休業や補助など、使えるサポートをできる限り使ってほしいと思いますね。

ハマ
ハマ

やはり子育てはかなり大変なものですよね。

沼田
沼田

でも私にとっては、子どもを産んだことがこれまでの人生で1番価値のある体験だったと思っていますよ。

子育てをしていると自分の子どもの頃を思い出して、人生を二度生きている気がするんです。それに自分の親の気持ちを考えることもありますね。

こういった心境は、子どもがいなかったら感じることができなかったと思います。
それはとても貴重なことです。

急なチャンスに飛び乗る体力や余裕を持っておく

ハマ
ハマ

子育てと仕事を両立しようと悩む女性から相談を受けることも多いのではないでしょうか?

沼田
沼田

よく相談されますけど、「まだ気にしなくていいよ」って笑。

だって私自身、子どもが小さいときは1日、1日と仕事を続けていくことだけしか考えられなかったんですよ。
目の前にある仕事に誠実に向き合っていけば、見ていてくれる人はちゃんといます

それに、チャンスが来るときって急に来るんですよ。
船が目の前にバーッと来て、「乗るの?乗らないの?」みたいな感じで言われるわけです。
準備とかしてるヒマは無いんです笑。

だからそのときに、とりあえずその船に乗れるだけの気力や体力を残しておくことが大事。次に船が来るのがいつなのかなんて、誰にもわかりませんから。
いつ船が来てもいいように、ほんの少しでいいから前向きな気持ちを持っていること。とりあえず乗ってみて、ダメだったら降りればいいんですよ。

ハマ
ハマ

でも新しいことや未経験なことにチャレンジするのは正直勇気がいると思います。

沼田
沼田

私も上司から「やってみない?」と言われたとき、最初は「私にはできない」「人の上に立つ器ではないし」と思っていたんですね。

それで家族に相談してみたら「ダメ元でやってみたら?死ぬわけではないし」と言われたんです。
たしかにその通りだと思いました。

その仕事には興味がありましたし「よしやってみよう」と船に乗ることを決めたんです。

それに私から手を挙げたんじゃなくて向こうが選んだのだから、うまくいかなくても向こうのせいにすればいいやと笑。

ハマ
ハマ

それはいい考え方ですね笑。
最後に、沼田さんが今後取り組んでいきたいことについて教えてください。

沼田
沼田

女性って、謙虚で自信がない人が多いように思います。自分が100%できないと「できます」と言わないんじゃないでしょうか。

でも相手は「あなたならできる」と思って声をかけてくれていると思うので、それを信じることも大切だと思いますね。

日本においては、まだまだ女性の管理職が少ない状況です。
私の経験や体験を活かして、やりたいと思っている人がいたら背中を押してあげたい。
「私でもできたから大丈夫なんだよ」そう伝えてあげたいと思っていますですね。

ハマ
ハマ

沼田さん、本日はありがとうございました!

沼田さんを交え、子どもとクリエイティブについて語ったYouTube動画「CreativeLAB On Air vol.1」はこちらからご覧いただけます。
書き起こし記事はこちらからどうぞCreativeLab On Air vol.1 子どもとクリエイティブ

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ライタープロフィール

<取材・文>=ハマ(長濱裕作)
フリーライター。書くことを中心に、様々なスキルを掛け合わせた「半農半X」のライフスタイルを実践している。最近ハマっているものは「けん玉」。

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