自分なりの「新しい働き方」に挑戦してみたい・一歩踏み出してみたいというチャレンジャーを応援するコミュニティ、新しい働き方LABの【研究員制度】。
第一期研究員は5〜11月の期間で研究を実施しており、10月に研究の中間発表が行われました。
今回は中間発表で300名近い研究員の中からナイスサポート賞を受賞された、第一期研究員のTAKAさんにお話を伺いました。
ナイスサポート賞受賞の経緯
TAKAさんは、営業代行・テレアポ代行歴12年の営業のエキスパート。フリーランスで営業代行や営業コンサルを行うとともにアクロヨガやアニマルフローというエクササイズの講師もされています。
ーーこのたびはナイスサポート賞の受賞、おめでとうございます!
ありがとうございます。仕事にマッチした研究を行っているので全くなにもしていないというと語弊がありますが、あまり成果を発信できていなったこともあり、受賞できたことに驚きました。
ーー中間発表は応募制でしたが、応募のきっかけはなんだったんですか?
お知らせがたまたま目にとまったからです。タイミングが悪かったら応募していなかったんじゃないかな。
研究の最後に書くことになっている研究報告書もそうですが、ポイントをおさえて成果を報告するという作業が苦手なんですよね。
ーー中間発表にはいくつか部門がありましたが、応募時に狙っていた部門はありますか?
研究内容的に選ばれるとしたら、ナイスサポート賞かなとは思っていました。
でも最初に研究概要を発信して以来、noteを書いてませんでしたからね。選ばれることはないだろうと思っていたのですが……実際の成果と研究への思いを報告したことで熱意が伝わったのかもしれません。
フリーランス向けの営業代行のニーズ
ーーTAKAさんの研究への思いをぜひ教えて下さい!
僕の研究は、「提案営業が苦手なフリーランスの方とチームを組んで案件獲得をサポートするというビジネスモデルは可能か?」というものなのですが、ビジネスモデルにしようというより僕自身が営業得意なので、「フリーランスでそういうチームつくれたら面白いよね」という発想からスタートしました。
フリーランスって自分で営業をしないといけないじゃないですか。でも営業苦手な人にとってはしんどいだろうし、それを代わりにやってあげたら喜ばれるんじゃないか。そう思い、実際にフリーランスの友人の営業を代行してみたことで、ニーズを確信したんです。
ーーフリーランスのチームってどういうものなんですか?
一応僕がチームをまとめてはいますが、チームメンバーのことはパートナーと呼び、あくまで関係は対等です。ランサーズ上で僕がとってきた仕事をみんなにふったり、特定のジャンルの案件の相談を受けたら得意なメンバーに紹介したりという形で活動しています。
ランサーズのメッセージ機能を活用することもありますが、僕自身テレアポ営業が得意なので、がんがん電話で案件をとっていくスタイルがメインですね。
ーーちなみに営業が苦手な方にアドバイスするとしたらどうアドバイスしますか?
テレアポが苦手な人って、相手に怒られそうとか電話かけるのは気が引けるとか、メンタル面での苦手意識によるところが大きいと思うんですよ。
でも僕らのチームは別に恥ずかしい商材を紹介していない。良いと思ったものだけを紹介しているんです。だからメンタルがやられることはありません。
もちろん、いらないと言われることはありますけど……嫌がる人のところに何度も連絡しませんからね。自分自身が嫌われたわけではないと考えれば、営業への苦手意識も薄くなると思いますよ。
コロナ禍で生まれた営業の工夫
ーー研究を通して、大変だったことはありますか?
チームメンバーのスキルに合った案件がなかなかとれなかったり、競合が多くて差別化が難しかったりした時は苦労しましたね。もっとメンバーひとりひとりに時間をとって対策が練れていたら違ったかもしれません。
でもビジネスである以上、取れる案件はどんどんとって回していく必要がありますし、チームメンバーを3人集めるという目標に対して6人もの仲間が集まってくれたことは、研究として成功だと思っています。
ーー集まったメンバーは本当に営業が苦手な方々だったんですか?
そうですね。営業をまったくやったことのない人や、少し経験はあるけれど家庭の事情で久しぶりに働くという人もいて、みなさん、フリーランスとして営業をとらなければならない状況になったことで苦労されていました。
コロナ禍で、フリーランスの方だけでなくこれまでの営業ノウハウが通じなくなった法人から相談を受ける機会も増えましたよ。
ーーもしかして、TAKAさんにはもともとコロナ禍に対抗できるノウハウがありました?
いや、まさか今のような状況になるとは、まったく想像もしていなかったです。僕も駄目かなと思っていました。電話営業がメインですから、どこの会社も在宅勤務になったことで、かけても繋がらないんですよ。
繋がらない中でアポイントをとるためには、これまでの件数をかければ成果が出るという営業方法ではなく、少しでも繋がった人をとりこぼさないように営業トークスキルを磨く必要がある。
でもその点を工夫したおかげで、かえってコロナ前より成果をあげられるようになりましたね。沖縄に移住してからもこれまで通りに働くことができています。
コミュニティで生まれるスペシャリスト集団
ーー研究を受けて、これから挑戦したいことはありますか?
とにかく営業が苦手という人が本当に多かったので、その人たちを助けることができたら良いなと思ってます。優秀なのに安い単価で働かれているフリーランスの方って多いじゃないですか。ちょっとしたコツや意識の変化で単価を上げることができるのに。
その方法をみんなが知らないという現状をどうにかしたいので、セミナーや勉強会といった形でサポートを考えています。
ーー2期で新たな研究をするとしたらどんなことをしたいですか?
次は運動系をしたいです。一人でモクモク系の実験はサボってしまうんですよね。複数名参加型で、ふだん教えているアニマルフローというエクササイズを完全無料で研究員向けに開催して、無料開催で有料のお客さんは増えるのか?などをやってみたいです。
ーーアニマルフロー面白そうですね!
面白いですよ! アニマルフローは動物の動きをマネた四足歩行で行うダンスエクササイズです。普段使わない可動域を使うので日常の動きも良くなりますし、動物の動きということでお子さんも楽しめますよ。
ーー最後に研究員制度の魅力を教えて下さい!
研究員になって良かったことは、フリーランスの知り合いが増えてお互いに仕事もらったりあげたりといったコミュニティが広がったことです。これから新たに参加される方にはぜひこのコミュニティでの交流を活用してみてほしいですね。僕自身もっと頻繁に活用すればよかったという反省があるので。
研究員制度のコミュニティの繋がり方って、僕にとって理想的なものなんです。フリーランスのコミュニティってつまりスペシャリストの集団ってことじゃないですか。積極的に交流することで最終的に僕に声かけたらすごい人に繋がるみたいな状態になったら面白いなと思いますね。
ナイスサポート賞にふさわしく、研究員コミュニティのみんなが単価を上げて案件をとっていくために必要なことを常に考えていらっしゃることがうかがえるインタビューとなりました。
TAKAさん、ありがとうございました!
《ライター:はづきへちま》
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